
PK戦で競り勝ち、優勝争いに首の皮一枚繋がる。
百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTも終盤戦。残り2節で首位・鹿島と勝ち点差4のFC東京は、勝利して翌日の鹿島の試合にプレッシャーをかけたいところ。ただ、ここで対戦するのが、田中達也暫定監督へ代わって以来4連勝と勢いに乗っている浦和。厳しい試合が予想された一戦は、両軍譲らずPK戦に突入し、GK同士も蹴り合う長丁場へ。それぞれ3本失敗し、2巡目に入って13本目、浦和は渡邊が外したのに対し、FC東京は橋本健人がしっかり決めて、FC東京が10対9でPK戦を制して、勝ち点2を獲得。僅かながらではあるが、優勝に望みを残した。
浦和は前節・水戸戦から石原、金子、オナイウ阿道の3名が先発に復帰。肥田野や古巣の中島はベンチから外れた。一方、FC東京は稲村と橋本健人のDF陣2名が先発に復帰。ベンチには5度目のW杯代表に選出された長友や、今季ベンチ入りがなかった俵積田が入ったが、前節・東京V戦で劇的な逆転ゴールを決めた長倉はベンチ外となった。
4連勝してきた浦和はその好調ぶりをホームスタジアムで見せつけたかったが、4連勝してきた自らより順位が下のチームと2位のFC東京とは、やはり勝手が違ったか。浦和の好調が窺えるシーンもいくつかあり、FC東京も容易に浦和を崩すことは出来ない。
それでもFC東京が次第に試合の流れを引き寄せるようになると、浦和陣内でボールを握り始め、35分に橋本健人のショートCKからのクロスを稲村が頭で合わせたものの、左ポストに嫌われて、先制のチャンスを逃す。
後半開始と同時に、浦和はオナイウ阿道になかなかボールが渡らず、マテウス・サヴィオも守備時の連係が良くなくFC東京にボールを通されていたからか、小森と安部を投入。だが、あまり効果的なものとはならず、FC東京は遠藤、マルセロ・ヒアン、橋本健人らがシュートを浴びせていく。
FC東京にゴールが生まれそうな雰囲気を変えるべく、浦和は62分に早川を松尾にスイッチ。これが浦和にとっては有効となり、いくつか縦に速いドリブルで反撃する好機を生んでいく。すると、FC東京はゴール前でのちょっとしたタイミングのズレが見られた遠藤と後半からボールを収め始めていたマルセロ・ヒアンを、俵積田と仲川に交代。前に推進力をもたらし、高さもあるマルセロ・ヒアンを下げるのはやや時間的に早い気がしたが、前節・東京V戦で橋本拳人を上げて高さの部分を補う形が結果をもたらしたこともあってか、マルセロ・ヒアンより俵積田のドリブルでのチャンス構築に賭けたか。
70分に投入された俵積田がその直後にドリブルでゴール前へ侵入してCKを獲得すると、CKのクリアボールを橋本健人がボレーで狙って、浦和ゴールを脅かす。その後は、疲労もあってオープンになると、中盤での奪い合いから攻守の入れ替わりの激しい展開に。浦和はCKやFKのチャンスを得るも、疲労が蓄積しているのか、この日の渡邊はクロスの精度を欠き、なかなかターゲットに合わせるボールを供給出来ない。その後は、FC東京が立て続けにチャンスメイク。俵積田、橋本健人、橋本拳人らが決定機を迎えたが、仕留められず。完全に浦和DFを崩したシーンもあったが、枠を外すことが少なくなく、終盤のFC東京はゴールの匂いをさせ続けながらも、浦和・GK西川のファインセーヴの前に最後の一押しが叶わず。シュート数についてだけでも、浦和の8本に対してFC東京が20本と内容的には勝ち点3を奪えた試合だったが、ホームでは90分内での勝利は許さないとばかりに粘り強く守った浦和が耐え凌いだ形となった。
PK戦ではここまで勝利がない浦和は、そのジンクスを破れず、FC東京は決めれば勝利という場面で外してしまうなど、勝敗の行方が右往左往した一戦だったが、FC東京が最低限の最低限となる勝ち点2を上積み。暫定的に鹿島との差を2まで詰めたが、翌日の鹿島がPK勝ち以上だと、鹿島のEAST1位が決定する。対戦相手は最下位の千葉で、下馬評では圧倒的に鹿島有利との声だが、千葉はFC東京が0-3で敗れた一戦はよい試合内容だった。完全に他力本願となるが、千葉の好パフォーマンスを期待し、FC東京にとって良い結果がもたらされるよう、祈って待ちたい。
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明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第17節
2026年5月16日(土)16:00KO
埼玉スタジアム2002
入場者数: 43,064人
天候:晴れ / 気温: 26.3℃ / 湿度:34%
主審:長峯滉希
副審:塩津祐介、森川浩次
第4の審判員:清水勇人
VAR:谷本 涼
AVAR:聳城 巧
浦 和 0(0-0 / 0-0 / PK9-10)0 FC東京
【得点】
(浦):
(東):
〈試合経過〉
46分* 交代 浦和 オナイウ阿道 → 小森飛絢 / マテウス・サヴィオ → 安部裕葵
62分 交代 浦和 早川隼平 → 松尾佑介
70分 交代 東京 遠藤渓太 → 俵積田晃太 / マルセロ・ヒアン → 仲川輝人
79分 交代 浦和 金子拓郎 → 関根貴大
84分 交代 浦和 安居海渡 → サミュエル・グスタフソン
88分 交代 東京 常盤亨太 → 高 宇洋 / 佐藤龍之介 → 山田楓喜
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【FC東京メンバー】
〈スターティングメンバー〉
GK 81 キム・スンギュ
DF 02 室屋 成
DF 17 稲村隼翔
DF 24 アレクサンダー・ショルツ
DF 42 橋本健人
MF 16 佐藤恵允
MF 18 橋本拳人
MF 22 遠藤渓太
MF 27 常盤亨太
FW 09 マルセロ・ヒアン
FW 23 佐藤龍之介
〈控えメンバー〉
GK 01 田中 颯
DF 15 大森理生
DF 03 森重真人
DF 05 長友佑都
MF 71 山田楓喜
MF 08 高 宇洋
FW 28 野澤零温
FW 33 俵積田晃太
FW 39 仲川輝人
〈監督〉
松橋力蔵

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【明治安田J1百年構想リーグ FC東京 日程】
〈地域リーグラウンド〉
第01節 2026年2月07日(土)13:30 ▢FC東京1-1鹿 島 (H・味スタ)
第02節 2026年2月14日(土)15:00 ▢FC東京1-1浦 和 (H・味スタ)
第03節 2026年2月21日(土)15:00 〇FC東京2-1川 崎 (A・U等々力)
第04節 2026年2月28日(土)15:00 ✕FC東京0-2 柏 (H・味スタ)
第05節 2026年3月07日(土)14:00 〇FC東京3-0横浜FM (H・MUFG国立)
第06節 2026年3月14日(土)14:00 ▢FC東京1-1水 戸 (A・Ksスタ)
第07節 2026年3月18日(水)19:00 〇FC東京2-1千 葉 (A・フクアリ)
第08節 2026年3月22日(日)14:00 ■FC東京0-0東京V (A・味スタ)
第11節 2026年4月01日(水)19:00 〇FC東京3-0町 田 (A・Gスタ)※
第09節 2026年4月05日(土)15:00 ■FC東京0-0町 田 (H・味スタ)
第10節 2026年4月11日(土)15:00 〇FC東京3-1横浜FM (A・日産ス)
第12節 2026年4月24日(金)19:00 〇FC東京5-2水 戸 (H・味スタ)
第13節 2026年4月29日(水)16:00 〇FC東京3-1 柏 (A・三協F柏)
第14節 2026年5月02日(土)14:00 〇FC東京2-0川 崎 (H・味スタ)
第15節 2026年5月06日(水)15:00 ✕FC東京0-3千 葉 (H・味スタ)
第16節 2026年5月10日(日)15:00 〇FC東京2-1東京V (H・味スタ)
第17節 2026年5月16日(土)16:00 ▢FC東京0-0浦 和 (A・埼スタ)
第18節 2026年5月23日(土)17:30 FC東京✕鹿 島 (A・メルスタ)
〈プレーオフラウンド〉
PO1 2026年5月30日(土)・31日(日)FC東京✕未定 (A・未定)
PO1 2026年6月06日(土)14:00 FC東京✕未 定 (H・MUFG国立)
※町田がACLE2025/2026準々決勝以降出場の場合は4月18日(土)→4月1日(水)に開催
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