FC東京 明治安田J1百年構想リーグ 日程発表


 Jリーグスペシャルステージ、開幕近づく。

 2026年夏よりスタートするJリーグ秋春制(8月~翌2027年5月)への移行に際し、 その直前の移行期間に行なわれる特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」の(既に発表済みの第1節・第2節を含む)すべてのカードの日時・開始時刻および会場が1月9日に発表された。

 J1 EASTにカテゴライズされたFC東京は、第1節で2025シーズンJ1王者の鹿島、第2節で浦和、それぞれをホーム・味の素スタジアムに迎えることが発表されていたが、今回の発表で百年構想リーグ J1 EASTの18戦およびプレーオフラウンドの全貌がほぼ明らかとなった。

  FC東京が組み込まれたJ1 EASTは、鹿島、水戸、浦和、柏、千葉、FC東京、東京V、町田、川崎、横浜FMの10チーム。ホーム&アウェイ方式で行なわれ、勝ち点で競い合うのは同じだが、今回の百年構想リーグにおいて、従来のJリーグと異なるのは、90分で決着がつかなかった場合には即PK戦へ移行すること。90分で勝利した場合には勝ち点3、敗戦した場合は勝ち点0となるのに加え、PK戦で勝利した場合には勝ち点2、PK戦で敗戦した場合でも勝ち点1が与えられる。この勝ち点で順位を決めた後、J1 WESTの同順位のチームとホーム&アウェイのプレイオフラウンドを行ない、最終的なJ1リーグ20チームの順位が決定する。たとえば、J1 EASTの1位と同 WESTの1位が対戦し、勝利したチームが優勝、敗戦チームが2位となる訳だ。最終戦となるプレイオフラウンド第2戦は、6月6日に行なわれる。

 さて、ここでFC東京の日程を見ておこう。

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明治安田J1百年構想リーグ FC東京 日程】
第01節 2026年2月07日(土)13:30 FC東京✕鹿 島 (H・味スタ
第02節 2026年2月14日(土)15:00 FC東京✕浦 和 (H・味スタ
第03節 2026年2月21日(土)15:00 FC東京✕川 崎 (A・U等々力
第04節 2026年2月28日(土)15:00 FC東京✕ 柏  (H・味スタ
第05節 2026年3月07日(土)14:00 FC東京横浜FM (H・MUFG国立
第06節 2026年3月14日(土)14:00 FC東京✕水 戸 (A・Ksスタ
第07節 2026年3月18日(水)19:00 FC東京✕千 葉 (A・フクアリ
第08節 2026年3月22日(日)14:00 FC東京東京V (A・味スタ
第09節 2026年4月05日(土)15:00 FC東京✕町 田 (H・味スタ
第10節 2026年4月11日(土)15:00 FC東京横浜FM (A・日産ス
第11節 2026年4月18日(土)14:00 FC東京✕町 田 (A・Gスタ)※
第12節 2026年4月24日(金)19:00 FC東京✕水 戸 (H・味スタ
第13節 2026年4月29日(水)16:00 FC東京✕ 柏  (A・三協F柏
第14節 2026年5月02日(土)14:00 FC東京✕川 崎 (H・味スタ
第15節 2026年5月06日(水)15:00 FC東京✕千 葉 (H・味スタ
第16節 2026年5月10日(日)15:00 FC東京東京V (H・味スタ
第17節 2026年5月16日(土)16:00 FC東京✕浦 和 (A・埼スタ
第18節 2026年5月23日(土)17:30 FC東京✕鹿 島 (A・メルスタ
PO1 2026年5月30日(土)・31日(日)FC東京✕未定 (A・未定
PO1 2026年6月06日(土)14:00 FC東京✕未 定 (H・MUFG国立

※町田がACLE2025/2026準々決勝以降出場の場合は4月1日(水)に開催

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 J1 EASTの内訳は、2025シーズンの順位をもとにすると、優勝・鹿島、2位・柏、6位・町田、7位・浦和、8位・川崎、15位・横浜FM、17位・東京Vに、J2からの昇格組のJ2優勝・水戸、昇格POを勝ち上がってきた千葉となる。11位のFC東京から見ると、上位陣が多く占められており、昨季の順位から考えれば、なかなか難しい戦いが強いられそうだ。

 昨季の具体的な対戦成績(J2の水戸、千葉除く)を見てみよう。

鹿 島  H ✕0-2 | A ✕0-1
 柏   H △1-1 | A ✕0-1
町 田  H ✕0-1 | A 〇1-0
浦 和  H 〇3-2 | A ✕2-3
川 崎  H ✕0-3 | A 〇1-0
横浜FM   H ✕2-3 | A 〇3-0
東京V  H 〇1-0 | A △2-2

 優勝した鹿島にはシーズンダブルを喰らってしまったが、柏には内容的にはホーム&アウェイともにどちらにも勝利が転がっても可笑しくない試合(それゆえ、ホーム国立でのアディショナルタイムに木下に同点弾を喰らった試合は痛かった)を展開。J1昇格以降は勝利がなかった町田に初めて勝利し、浦和とはかつての長きにわたって続いた“鬼門”のイメージも薄らいできた(浦和には天皇杯でも勝利)。一方、大領失点が続く多摩川クラシコでは久しぶりにアウェイで勝利し、川崎への拒否反応が僅かながら和らぐ兆しも見せ、横浜FMは当時最下位で不調極まりない状況ではあったが、3得点を挙げて勝利。J1昇格以降決着がついてなかった東京ダービーでもようやく勝利を挙げた。

 好成績を収めた上位陣をはじめ、J1 EASTのチームは、昇格組の水戸が樹森監督へ交代した以外は、監督の交代もなし。その水戸・樹森監督も昨季新潟の監督就任以前は水戸のコーチを務めており、まったくの新参ということでもない。選手の構成はチームによって変化の差はあるが、ガラリとチームを一新させるというよりも、昨季のベースをブラッシュアップし、成長や成熟を目論むチームが大半と思われる。

 ここで、FC東京の本大会での皮算用をしたいと思うが、懸案だったマルセロ・ヒアンと長倉の完全移籍を実現させ、岡山や日本代表で躍進した佐藤龍之介がカムバック。不足していたプレイスキッカーには山田、DF陣にはセルティックからユース出身の稲村と新潟から橋本健人、さらにレンタルからの復帰組に、怪我人の復帰となれば、戦力としては上位を争えるだけのものは揃った。ムードメイカーとしても大きな役割を果たしたGK波多野やユーティリティに活躍した安斎、エンリケトレヴィザンやマルコス・ギリェルメ、エヴェルトン・ガウディーノの外国人勢、怪我に泣いた山下、SBでも出場した岡などがチームを離れるが、それを差し引いても上積みあるといっていい陣容だけに、松橋監督は昨季以上にシビアに結果を求められる、待ったなしの状況となった。

 開幕は、いきなり王者・鹿島との一戦。昨季シーズンダブルを喰らっているだけに、まずはホームで先勝したい。完成度と勝負強さに長けている鹿島と開幕初戦で当たるのは、むしろラッキーだろう。J1 EASTの本選最後の第18節も鹿島との対戦が控えている。初戦で鹿島に勝利して、第18節で優勝決定へのプレーオフラウンドへ進出を鹿島と争う……というシナリオを導けるか。その意味でも重要な開幕戦となる。

 J1 EASTはすべて関東のチームゆえ、あまり遠征の負荷はなさそう。鹿島から浦和川崎横浜FMと川崎以外はホームゲームで、ここで一気に連勝することができれば、上位や優勝への期待もグッと膨らんでくる。逆に言えば、スタートダッシュに躓くと、取り返しも難しい、昨季を下回る序盤に陥ってしまうだろう。

 5戦を終えると、水戸千葉のJ1昇格組とのアウェイゲームが待っている。ここはしっかりと連勝しておきたい。特に、17年ぶりのJ1復帰となる千葉は、2024年に天皇杯3回戦で敗れているため、確実にリヴェンジしておきたいところだ(アウェイ千葉がミッドウィークのナイトゲームなのはどうにかならなかったのか…苦笑)。

 そして、東京V町田と東京勢との対戦へ。東京ダービーではようやく対戦成績で東京Vより1つ勝ちが上回ったが、以降は勝利を積み重ね続けていかねばならない。アウェイといっても同じ味スタゆえ事実上のホームゲームでもある。そして、こちらもようやく昨季に勝利を手にした町田だが、ホーム味スタでは未勝利。天皇杯・準決勝のリヴェンジも含めて、東京勢連勝で波に乗りたい。

 これで半分の9節を終え、対戦が一回りする。第11節は町田のACLエリートでの勝ち進み具合によるが、FC東京にとっては初の町田GIONスタジアムでの一戦となる。町田がACLエリートにて準々決勝へ進出すると、4月1日(水)に開催が変更。そうなると、第8節の東京V戦と第9節の味スタでの町田戦の間に組み込まれることになり、場合によっては、東京ダービー→アウェイ・町田戦→ホーム・町田戦という、かなりストレスのかかるタイトな連戦となりそうだ。第12節水戸との“金J”のナイトゲームに。90分内で決着がつけば、水戸周辺には公共交通機関でギリギリ日帰り可能か。水戸サポーターの多くの来場を期待したいが、どうなるか。

 終盤のラスト2節で浦和、鹿島のアウェイ連戦もハード。これまでに好調を持続させ、アウェイへ勢いを持ち込みたいところ。なお、プレーオフラウンド第2戦となるホームゲームは、MUFGスタジアム(国立)での開催が決定した。終盤まで(期待度が高まるという意味での)ハラハラな感情が続く闘いっぷりを、体感させてもらいたい。